平成28年度日本指圧学会 夏季学術講習会・実技講習会が開催されました

 平成28年7月31日、日本指圧専門学校、本校舎の3階基礎医学実習室並びに5階第1実技室にて、日本指圧学会夏季学術大会・実技講習会が開催された。午前中に研究発表、午後に実技講習会の2部構成で行われた。

 研究発表は、本多剛氏(日本指圧専門学校専任教員)による、「2型糖尿病患者に対する基本指圧全身操作の効果について」、作田早苗氏(りんでんマニピ指圧治療院)による、「20代女性の側弯症に対する指圧治療によるcobb角の変化」、宮下雅俊氏(株式会社日本指圧研究所代表取締役)による、「腹部指圧による四肢末端部の表面温度の変化」と題した症例報告が行われた。いずれも指圧臨床に直結するものであり、参加者の関心も高く、活発な議論が成された。また、大木慎平氏(日本指圧専門学校専任教員)による、「指圧に使える評価法~患者立脚型評価尺度~」と題した講義が行われ、参加者が今後、指圧療法を研究していくために必要となる手法が紹介された。

 実技講習会は、高岩伸好氏(医療法人 健和会柳原リハビリテーション病院)と、金子泰隆氏(日本指圧専門学校専任教員)の共演による、「動作分析 寝返り~起き上がり」、宮下雅俊氏(世田谷指圧治療院てのひら院長)による、「基本指圧応用メソッド ~臨床で結果の出る運動操作~」が行われた。前者は訪問施術業務で欠かせないもの、後者は基本指圧の意義を再認識するものであり、参加者全員が技術習得に励んでいた。

 次回の日本指圧学会冬季学術大会は平成28年12月11日に開催予定である。