日本指圧学会について

 昨今、いろいろな業種で卒後教育あるいは生涯教育の必要性が叫ばれている。我々の指圧業界でも勿論卒後教育、生涯教育は避けて通れない。この教育の一翼を日本指圧学会は担いたい。これによって指圧師の資質の向上がはかられ、より高度の医療を施すことによって、無資格、無免許施術者との差別化に繋がることと念じている。

 日本指圧学会は指圧のEBM(科学的根拠に基づいた医療)としての立場を確立するのが我々に課された喫緊のミッションと心得ている。そのためにも学会創設の言葉にも謳ったように「浪越指圧」の技術の向上と正しい伝承を行い、統一性のある技術のもとで、指圧効果の科学的解明を追求するのが学会の目的である。そして「浪越指圧」のモットーである「母心」を東日本大震災の被災地をはじめ、各所でボランティア指圧を行い、その結果を論文にして発表している。

 この様な趣旨に賛同される指圧師の方々の参加を心より期待し、日本指圧学会をよりよい学会に育て上げていただきたい。

日本指圧学会 名誉会長
石塚 寛