去る平成26年8月3日(日)に、日本指圧学会 夏季学術大会・実技研修会が開催されました。
東京でも連日の猛暑日の中での開催にも関わらず、過去最多ともなる参加者にお越しいただきました。
午前中の学術発表では、衛藤友親 先生によるウマを対象とした指圧という大変インパクトのある研究発表をはじめ、
佐々木良 先生、石塚洋之 先生による動的アライメントの評価をテーマとした研究発表、
大木慎平 先生による指圧の視力への効果に関して、眼球の焦点調節力に着目した研究発表、
金子泰隆 先生による症状と理学的検査結果が矛盾を示した臨床例で、指圧の効果が見られたという臨床報告と、今後の指圧の学術的研究の多様な広がりの道筋を示す様な、意欲と可能性に富んだ発表が行われました。
午後の実技講習会では、井上寿男 先生には、「頸部の筋、頸椎を整えて全身を調整する頸部指圧。肩こり、五十肩の臨床指圧」というテーマで、指圧の手技の中で最も習得が難しいと言われている頸部への指圧を中心に講習していただきました。
金子泰隆 先生には、「下肢の痺れに対する指圧法」というテーマで、骨盤のアライメントに関して、単に前傾、後傾ということに止まらない、仙腸関節レベルの評価も含めた捉え方、調整方法を中心に講習していただきました。
それぞれの先生のポイントを押さえた実演により、立所に現れる被術者の体や動きの変化に感心しつつ、参加者も、参加者同士、また先生方の指導を仰ぎながら実技の練習に励みました。
集中した時間の中で、参加者がそれぞれの実技のレベルアップや、今後の取り組みに役立つヒントを得られたものと思われます。
皆様のお蔭をもちまして、大盛況の内に今回の大会は幕を閉じることが出来ました。 次回も奮ってご参加ください。