去る平成26年12月14日(日)に、日本指圧学会 臨時総会・冬季学術講習会・実技講習会が開催されました。
冷え込みも厳しく、年末の忙しい時期での開催でしたが、今回も多くの参加者にお越しいただきました。
午前中の学術発表では、黒澤一弘 先生によるロコモティブシンドローム予防に関しての研究発表が行われました。
丹念にまとめられた研究資料をもとに、ロコモの概念、評価法といった基礎知識から、
心理面へのアプローチを含む介入プログラムであるTTM(トランスセオレティカル・モデル)の紹介まで、運動療法に関与する指圧師にとっても必要となってくる知識を横断的にご教示いただきました。
午後には、高岩信好 先生による回復期のリハビリをテーマとした実技講習が行われました。
参加者にグループワークで症例検討させる形で進められ、高岩先生の明るく楽しい導きと、参加者の真剣な取り組みにより、これまでの手技中心の講習とは一味違ったインタラクティブな学びの場となりました。
「垂直、持続、集中」という指圧の三原則を活かし、患者自身による自己指圧をリハビリに取り入れるという高岩先生の斬新な実践の報告には皆が唸らされました。
また、運動療法に関しては個々の患者を多面的、総合的によく見つめ、それに応じてリスクも含めて計画的に考えて行くことの大切さが示され、午前中の黒澤先生の発表とも連動するような形で会全体を通して大きくまとまったテーマに参加者が向き合えたものと思われます。
皆様のお蔭をもちまして、年内最後の大会を無事に終えることが出来ました。
次回は来年、平成27年3月22日の開催を予定しています。奮ってご参加ください。