平成28年3月27日、明治大学和泉総合体育館の講義室並びにスポーツルームC(柔道場)にて、日本指圧学会総会、日本指圧学会春季学術大会・実技研修会が開催された。
総会では平成27年度の日本指圧学会決算報告と平成28年度の予算案が提示され、いずれも会員からの承認を受けた。また、3年間の任期満了に伴う日本指圧学会理事の改選が行われ、新会長に衛藤友親氏(明治大学体力トレーナー)が就任し、それに併せて前会長の石塚寛氏(日本指圧専門学校校長)が名誉会長に就任した。
春季学術大会は午前と午後の2部構成でおこなわれた。午前の部では「大後頭神経痛に対する指圧治療」と題し、大木慎平氏(東京医療福祉専門学校教員養成科)による症例報告と、「礫川マラソン指圧ボランティアアンケート調査報告」が日本指圧専門学校第58期学生有志によって行われた。いずれの発表においてもフロアーとの活発な議論が成された。
午後の部では、「統合医療と地域包括ケア~指圧師参加の提案」と題し、高岩伸好氏(医療法人 健和会柳原リハビリテーション病院)による講演と、金子泰隆氏(日本指圧専門学校専任教員)による実技研修が行われた。病院や訪問治療の現場で求められる評価方法と実技についての研修ということもあり、参加者全員が熱心に取り組む姿勢は一次医療圏の担い手としてあん摩マッサージ指圧師の責任の大きさを実感するに充分なものであった。学会終了後の懇親会では、石塚名誉会長の労をねぎらい、理事と会員らが今後ますますの日本指圧学会発展に向けて尽力することを誓い合った。
次回、日本指圧学会夏季学術大会が平成28年7月31日に開催予定である。