平成25年度日本指圧学会 春季学術大が開催されました。

 日本指圧学会は3月31日、明治大学和泉総合体育館講義室にて春季学術大会を、同館柔道場にて実技講習会開催した。花冷えの悪天候にもかかわらず60名の参加者が訪れた。
 総会に先立ち、石塚寛会長(日本指圧専門学校校長・徳島大学名誉教授)より「発表者としての苦労を乗り越えることで得られる充実感がある。症例報告が増える事で新たな道が拓けるので、多くの人に発表の充実感を味わって欲しい。」との挨拶があった。

 症例報告として浮腫に対する指圧の効果(指圧マッサージ指愈 満留伸行氏)、五十肩に対する指圧治療(てのひら指圧治療院 宮下雅俊氏)、アトピー性皮膚炎に対する指圧治療(日本指圧専門学校教員  金子泰隆氏)、アトピー性皮膚炎に対する指圧治療(日本指圧専門学校 千葉優一氏)、結節性紅斑に対するアプローチ(祐泉指圧治療院 中盛祐貴子氏)、尖足に対する指圧治療(五本木指圧研究所 月足弘法氏)、石灰沈着性腱板炎に対する指圧治療(バーディー指圧治療院 金子和人氏)の7題が、基礎研究として、指圧による底背屈力の変化(明治大学体力トレーナー 衛藤友親氏)、仙骨部への指圧刺激が瞳孔直径・脈拍数・血圧に及ぼす効果(日本指圧専門学校 高野良治)の2題、計9題が発表された。

 実技講習では、押圧を安定させる為の四指・手首の使い方(いのうえ指圧 井上寿男)と肩関節のみかたと指圧法(日本指圧専門学校教員 金子泰隆)が行われた。

 会場は終日指圧技術の向上や指圧効果の科学的解明を目指さんとする会員の真摯な眼差しに満ちていた。